DETAIL
【Area】 日本・京都
【Style】 白桃タートケルシュ
【ABV】 5%
【ML】 350
-Brewer's Voice-
箕面ビールとのコラボは、国産白桃をふんだんに使ったほんのり酸味のあるケルシュ
【味わいの特徴】
蜂蜜やビスケットのような風味を感じられる麦芽ブレンドと、国産の桃をたっぷりと使用し、クリーンでキレのあるケルシュスタイルのエール。けっして甘すぎず、ほどよい果物の香りと味わいが特徴で、特殊な酵母が生む爽やかな酸味が心地よいフィニッシュを演出します。
【相性の良い食事】
ディルでマリネした鰆のムニエル、鳥粗挽き肉のちりめんロールキャベツ、黄芯白菜と柿の白和
【名前の由来】
猿は犬とは世間が言うように、仲がうまくいかなかったと聞くが、狐とはどうか?
狐は持ち前のタイミングの良さで猿に近づき、猿は最初は警戒したものの、狐のフレンドリーさに気を良くし、共通の話題で意気投合。気づけば2人は兄弟のように仲良くなり、一緒に作品作りを始めたそうな。(すべて空想のお話・・・)
【醸造家の声】
まず初めに、日本のクラフトビールシーンを代表する箕面ビールと一緒にコラボレーションをする機会を与えられたことを大変光栄に思います。そのことから仕込み当日は相当意気込んで臨みました。
箕面の大下香緒里さんから「ピーチヴァイツェンに使っている桃を使えるかもしれない」と言われたとき、私の頭の中で、ピンっと何を醸造したいか思い浮かびました。それは、大好きな2つのもの、桃とケルシュスタイルのビールを組み合わせることです。
私がケルシュを愛する理由のひとつに、そのシンプルな飲みやすさに加え、絶妙なボディと味わいのニュアンスを兼ね備えたビールであるためです。しかしシンプルであるが故、このスタイルを上手に造るのは非常に難しい挑戦でもありました。
まず、このビールでは、桃特有の酸味を活かしたかったので、穏やかな酸味をもたらすPhilly Sour酵母を使用して程よく爽やかで抑制の効いたサワリングを行いました。それにより、私が大好きな「ピーチ味の酸っぱいグミ」を思い起こさせるような病みつきになるような味わいに持って行きたかったのです。
ケルシュのベース部分はシンプルに設計し、ピルスナーモルトとミュンヘンモルトをブレンドし、ハニーモルトと小麦を少量加えることで、酸味とバランスをとることのできる整ったボディが生まれました。ホップには、伝統的なドイツ産テットナンガーとミッテルフリューを使用し、酸味とピーチの特徴を支えるしっかりとした構造をビールに与えました。
そして、柔らかくクリーンなケルシュの個性が桃の風味と穏やかな酸味と結びつき、風味豊かで飲みやすいビールに仕上がりました。